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トマトの接ぎ木作業が始まりました
掲載日:2025年01月29日
燕アグリセンター敷地内にある育苗センターで、トマト苗の接ぎ木作業が1月24日から始まりました。育苗するトマトは大玉トマトの「桃太郎T-93」「桃太郎ワンダー」で、青枯病や連作対応として「ボランチ」や「キングバリア」など耐病性の台木に接ぎ木します。
接ぎ木の方法は全農式接ぎ木方式を採用しており、斜めに切った穂木と台木をチューブ状の支持具で圧着固定します。穂木と台木を切る角度を揃えて絶妙な力加減で圧着する必要があり、作業には熟練の技術が必要で、今年作業に当たるのは8人です。20年以上作業を行っているベテラン作業員は「太さや長さ、形など、台木も穂木もひとつとして同じものがないので、接ぐ時に台木と同じぐらいの太さの穂木を選ぶ」と作業の難しさを話します。
接いだ苗は、温度や湿度、光量などを調整する育苗用装置の「苗ピット」で3日間養生して活着を促します。育苗センターではおよそ5万本の苗を納品時期に合わせて6回に分けて育苗する。接ぎ木した苗は、その後プラグ苗として生産者に引き渡し、生産者がポットに鉢上げして育苗を行います。
燕アグリセンターの職員は「活着をよくするためにも、台木や穂木の太さが同じようになるように育てている。今年は暖かい日が続き、生育が早かったため、接ぎ木作業が昨年よりも5日ほど早まった」と話しました。
参考情報
(2025年01月28日時点の情報です)