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五泉市村松地区で水稲初冬直播き実演会を開催
掲載日:2024年12月02日
JA新潟かがやき五泉アグリセンターは、11月26日、五泉市で水稲初冬直播き現地実演会を開催しました。参加したのは、水稲を栽培する生産者や農機具メーカー、JA全農にいがた、JA職員、五泉市役所、新潟県農業普及指導センターなど約100人です。
水稲初冬直播きとは、初冬に水稲の種もみを直接水田に播種し、雪の下で冬を越させて春に発芽させる栽培方法です。実演会場は隣り合う2枚の圃場合わせて60aで、種もみは2024年秋に収穫した品種「つきあかり」80kgを使用しました。1時間程度で30aのほ場を播き終えました。
初冬直播きの最大のメリットは、春作業と育苗管理を軽減できる点です。トラクターに「スリップローラーシーダー」を取り付けて播種を行うため、耕起から代かき、育苗作業と田植え作業も不要となります。また、育苗に関する資材費も軽減できます。
村松地区で初冬直播きを行った法人は「春先の作業を減らせるのは魅力的。実験圃場で発芽率や収量を3~4年くらい見ながら検討したい」と話しました。
今回実演会を開催した同アグリセンターの職員は「作業時期を分散できることは、可能性が広がり農業に夢を持てるようになる」と初冬直播き期待しています。
この新しい栽培方法は、基本的な技術が確立された段階にあり、課題を解決しながら改善を進めています。現時点では全品種に対応しているわけではなく、主に早生品種に対応しています。
(2024年11月26日時点の情報です)