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有機農業が盛んな阿賀野市の圃場で「生きもの調査」
掲載日:2024年06月11日
更新日:2024年07月02日
6月11日、パルシステム新潟ときめきとJA新潟かがやきささかみアグリセンターが、阿賀野市笹神地区にある圃場で「生きもの調査」を行いました。
農薬使用量など栽培方法で細分化し、比較調査を行うことが目的です。3年前から毎年行っている定点調査で、宮城県、山形県、秋田県と新潟県内では同地区のみで実施しています。調査で確認された生物リストは、パルシステム各生協に報告し情報を共有します。
調査をしたほ場は、有機栽培、特別栽培米、慣行栽培米の3ほ場で、田植えはそれぞれ5月22日、5月4日、5月3日に行いました。有機栽培のほ場では、ホタルのエサになる「カワニナ」が見つかり、同地区でホタルが見られる証拠です。特別栽培と慣行栽培のほ場では畔の除草を行っており、畔を住みかとして水田内の害虫を捕食するクモ類やバッタ類の数が有機栽培ほ場より密度が少なく、彼らが隠れる場所が少なくなっていることが原因です。一方、水系が同じため、魚類や土づくりに関わるイトミミズ類はどのほ場でも確認できました。
同センターの担当者は「栽培方法の違いで、どのような生きものに影響があるのか、それに加えて年次経過を見ることで、長年取り組んでいるささかみの環境保全型農業を見える化できることに期待している」と話します。
(2024年06月11日時点の情報です)