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新潟地域酪農活性化研修会を開催しました
掲載日:2025年12月24日
新潟地域農業振興協議会と新潟かがやき酪農部会は12日、「新潟地域酪農活性化研修会」をJA新潟かがやき横越支店(新潟市江南区)で開催し、部会員や阿賀野市および新発田市の酪農家、JA職員、関係機関あわせて25人が参加しました。研修会は、生産コストが高騰する中で、妊娠中の母牛の飼養管理を学ぶことにより、乳牛の能力を十分に発揮させ、乳量および所得向上に繋げることを目的としています。

研修会では、獣医師で株式会社TAROファームケアクリニックの院長を務める佐藤太郎氏が「優良後継牛確保に向けた飼育管理のポイント」と題して講演しました。佐藤氏は、自らも酪農経営に携わっている経験から、酪農家に対し、常に自分自身の農場における利益を最大化する方法を考える重要性を説きました。
特に、牛の能力を最大限に引き出すための管理のポイントとして、子牛の哺乳内容の変更や、妊娠中の母牛に対する飼養管理の改善を強調しました。さらに、高温時に母牛が受けるストレスの影響は、次世代(娘、孫娘)にまで発生し、遺伝子発現に影響を及ぼすという知見を紹介し、環境管理の重要性を指摘しました。
講演後の質疑応答では、参加者から規模拡大に関する質問があり、これに対し佐藤氏は、経営基盤の強化が大切であるとし、規模拡大を目指すのであれば、補助事業や資金の借入を有効活用しながら、計画的に経営を固めていくことが重要であると助言しました。

参考情報
(2025年12月24日時点の情報です)