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越王の里で販売している干し柿を紹介します

掲載日:2025年12月03日

新潟市西蒲区にあるJAの直売所「越王の里(こしわのさと)」に、干し柿が並び始めました。同店に干し柿を出荷する倉澤鉄雄さん、キクヨさんは、約50年前から柿を栽培し、30年前から干し柿の販売を始めました。

柿を出荷する中で発生する規格外の有効利用を考え、JAが開いた研修会に倉澤さんも参加して干し柿づくりを始めました。佐渡や県外での研修や視察を経て、自宅の作業場を改装。佐渡で得た「風向き」のアドバイスを取り入れました。試行錯誤の末、現在は、収穫時に規格外となった柿を3週間ほど寝かせてから、伝統的な製法の干し柿と機械を使うあんぽ柿の2種類を作っています。

今年は1,000個ほど干す倉澤さんがこだわるのは「均一なおいしさ」と「色」です。表面が乾いた後、1つずつ手で揉みほぐして再度干すことで、柔らかさが均一になります。キクヨさんは「揉むことで、食べた時のうまみが違う。外側は硬めで、中はジューシーに仕上がる。買ってくれた人においしく食べてほしい、という気持ちで手間をかけている」と話します。

鮮やかなオレンジ色に仕上げるため、乾燥度合に気を配っています。扇風機で24時間風を送り、窓の開け閉めをこまめに行い、出荷前には除湿器も使います。最近はやわらかめが人気で、ヨーグルトやクリームチーズと合わせるほか、生ハムを巻いておつまみにするのもおすすめだそうです。

越王の里には、倉澤さんを含めて5人の干し柿出荷者がいます。同店の小林政史店長は「消費者の中には、好みの出荷者の名前を覚えて、毎年お目当ての干し柿を買い求めに来店する人もいる」と話します。同店での干し柿の販売は2月下旬頃までです。

参考情報

(2025年12月3日時点の情報です)

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