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令和7年産米作柄検討会を開催しました
掲載日:2025年11月20日
新津アグリセンターは、11月18日、新津市秋葉区で「令和7年産米作柄総括検討会」を開催しました。生産者や関係機関の担当者ら約150人が参加し、作柄・品質の検討と優秀農家組合表彰を行いました。

検討会では、米穀販売課の山口さんが、集荷実績と品質概況について報告。続いて、新津アグリセンターの石倉営農指導員が、品質・収量結果についての営農指導総括を報告しました。

その後、JA営農部の高橋営農技術顧問が「令和7年産米の作柄・品質と今後の課題について」と題して講演。「今年は作柄と品質は平年並みで、大きな問題もなく、課題が見えにくい」と話し、今年の気象と生育経過を振り返りました。天候の影響で初期成育に遅れがあったが、7月に、平年の2倍となった日照時間や少雨により生育が回復。さらに穂肥や追肥の対策を行ったことにより、おおむね収量は平年並みとなりました。

高橋顧問は「今後、常態化した酷暑の中で暑さ対策を行っての稲作りを考えていかなければならない時代になった」と話し、初期成育の確保・生育調節の徹底・後期栄養の確保・土づくり推進の4項目を次年度の重点課題として説明しました。また、JAが長年蓄積してきた調査データを活用していくことが求められるとしました。
また、株式会社新潟ケンベイの米穀部熊倉課長が令和7年産米流通の見通しについて講演しました。輸入米や備蓄米需要により、販売環境が未だかつてない厳しい中で、平年に比べて流通量が3割ほど減少している要因について解説しました。

優秀農家組合表彰は、採点項目をJA出荷率として、契約数量との比較の他に、農家組合の主食用米生産数量との比較をそれぞれ集計し、主食用米の一等比率ガイドライン出荷比率の4項目を総合的なポイント数により選考しました。その結果、最優秀農家組合として東金沢農家組合を、優秀農家組合として、北上新田農家組合と大鹿第四農家組合を表彰しました。
(2025年11月18日時点の情報です)