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「越王おけさ柿」出荷ピーク
掲載日:2025年10月20日
JA新潟かがやき巻柿選果場(新潟市西蒲区)では、ブランド柿「越王おけさ柿(こしわおけさがき)」の出荷が最盛期を迎えています。選果場では、生産者が持ち込んだ柿を脱渋庫で炭酸ガスを使って渋抜きした後、検査員の目視による検査と、光学カメラで色や形、大きさなどを1玉ずつ測定・選別し、高品質な柿の出荷を行っています。

JA新潟かがやきはJA佐渡に次いで県内第2位の出荷量を誇り、同区巻地区はJA新潟かがやき出荷量の約9割を占めます。同地区の昨年の販売金額は過去最高の8億3,700万円を記録し、今年は昨年を上回る9億4,000万円を見込んでいます。

同地区では1969年に柿団地を造成したことで柿の生産が盛んになりました。「越王おけさ柿」のブランド名は角田山麓一帯を統治していた「越の王」にちなんで命名されています。品種は主に渋柿の「刀根早生(とねわせ)」と「平核無(ひらたねなし)」です。
今年は小玉傾向でしたが、秋に入り降雨に恵まれて肥大が良好となりました。現在約200人が117ヘクタールで生産しており、県内、関東圏、東北、北海道を中心に出荷されるほか、選果場に隣接するJA直売所「越王の里」でも購入できます。
巻アグリセンターの担当者は「生産者が夏の酷暑の中でも栽培管理を徹底し、適期収穫を行っていることで、今年は例年以上にきれいな柿に仕上がっている」と自信を見せます。越王柿栽培組合の大澤明代表理事は「柿は免疫力を高めるといわれるビタミンCなどの栄養が豊富。感染症が流行っているので、柿を食べて元気に過ごしてほしい」とアピールします。

参考情報
(2025年10月20日時点の情報です)