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JAが協力し亀田製菓新入社員研修稲刈りを実施
掲載日:2025年09月29日
JA新潟かがやきあがのアグリセンターが協力し、9月25日、阿賀野市で亀田製菓株式会社の「秋の収穫祭研修」を開催しました。研修の目的は、稲作を取り巻く環境を理解し、お米に関する知見を深めることです。亀田製菓に今春入社した社員42人と関係者を合わせて約70人が参加しました。

会場は同センターに隣接する亀田製菓の実証試験圃場40aで、5月に「新米社員研修」として品種「あきあかね」の田植えを行った圃場です。管理は、地元の米農家5人と亀田製菓の共同出資で設立した合同会社ナイスライスファームが担当しました。参加者は手刈りによる稲刈りを1時間ほど体験しました。

その後、「合同会社ナイスライスファームの半年の振り返り」と題して、同社構成員の阿部倫明さんが講演。阿部さんは同社の経営面積や作付け品種などを説明し、課題として高齢化による離農者の増加や小区画農地での作業効率の限界などを挙げました。

参加者の1人で営業職として福岡で勤務している菅原さんは「稲刈りは足腰が痛くなった。講演を聞いて、ニュースで見聞きしていたより、農業分野での人手不足は深刻だと感じた」と話しました。

亀田製菓購買部の五十嵐部長は、「新入社員が楽しんで研修を受けていた。何となく米を買ってきて煎餅を作りお客様にお届けするという意識から、米の作り方を学んだ上で煎餅を作って売る社員たちとして、新米社員が成長していく過程になってほしい」と話し、来年度以降も続けていく予定です。
なお、合同会社ナイスライスファームが手掛ける32haで収穫した米は全量JA新潟かがやきに出荷される予定です。
参考情報
- 亀田製菓がコメ作り研修「新米社員」が稲刈りに挑戦【新潟】スーパーJにいがた9月25日OA
- 【米菓メーカー】亀田製菓の“新米社員”がコメ作り研修 農家の苦労・ありがたみ知って《新潟》
- 亀田製菓、出資する合同会社で稲刈り 「あきあかね」を収穫 – 日本経済新聞
- JAが協力し米菓会社の新米社員研修を初めて実施
(2025年09月25日時点の情報です)