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果樹栽培の後継者育成を目指す産地研修を実施
掲載日:2025年09月01日
新潟市南区果樹担い手協議会は、8月20日、新潟農業・バイオ専門学校の1年生29人を対象に今年2回目の産地研修を実施しました。目的は、果樹栽培の後継者を地域に増やすことです。

集出荷施設「フルーツフラワーしろね」を吉澤センター長の案内で見学しました。吉澤センター長は、同施設が1998年に稼働開始したことや、果物のほか花きも取り扱っている点を説明。

施設見学後、学生らは6月に自ら袋をかけた圃場で日本梨「幸水」を収穫しました。しろね果樹部会青年部も対応にあたり、新潟県農業普及指導センターやJA職員などとともに、梨の生態や収穫方法、農業現場の実情などを伝えました。

圃場の所有者でありしろね果樹部会の遠藤部会長は「今年は日照が多く糖度が高いが、雨が少なく高温が続いたためかん水をしながら収穫までこぎつけた。どんな大きさか、どんな味かをよく確認してほしい」と学生に呼びかけました。また、遠藤部会長は農薬散布に用いる自走式噴霧機のスピードスプレイヤーや乗用草刈り機も園地に用意して紹介しました。

学生からは、例年の収穫量や単価、日本梨以外の栽培品目など経営に関することや、農業の将来に関することなど質問が相次ぎました。
スマート農業テクノロジー科1年生の学生は「野菜中心の園芸を志していたが、今回の産地研修に参加したことで、果樹の道も選択肢に加えたいと考えるようになった」と話し、「自分が袋がけをした梨が立派に育ったことが、純粋にうれしかった」と笑顔を見せた。
学生は2年生進学時に実習先を決定します。
参考情報
(2025年08月20日時点の情報です)