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しめ飾りに使う稲穂を「はさかけ」
掲載日:2025年08月25日
阿賀野市笹神地区では、新年を迎えるのに欠かせない「しめ飾り」を制作しています。8月21日には飾りの「穂」に使用する稲の刈り取り作業を行いました。

ささかみしめ飾り部会は、今でも機械化せずに縄綯いから手作りする点が特徴です。原材料となる藁や稲穂は、全量を同地区内で栽培しています。
藁の品種は「みずほの輝き」を栽培し、穂が出る前の稲が青い状態で刈り取り、送風機がある部屋に入れてひと晩乾かします。一方、穂となる部分の品種は「新潟次郎」を栽培し、「稲穂」として使うため乾燥機ではなく、天日と風で自然乾燥させます。

約20aの田んぼで2時間ほどかけて稲を刈り、束にした稲穂を単管製の「はさかけ」に掛ける作業を約3時間行いました。天候にも寄りますが、1~2週間ほどかけて乾燥させた後、11月から始まる制作期間までJAが保管します。
同部会では、部会員約30人で分担して作業を進め、12月中旬頃までに4種類合わせて約4万個を目標に制作します。販路としては、パルシステム生活協同組合への注文販売に加え、ささかみアグリセンターでの販売も予定しています。

同部会の事務局でJA職員の小林営農指導員は「伝統文化の継承の側面もあり、制作者を対象とした研修会も毎年行っている。今年も丁寧に制作するので、新年には『ささかみのしめ飾り』を自宅に飾ってほしい」とアピールしました。
(2025年08月21日時点の情報です)