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生育調査を通じ生産者と営農指導員が連携
掲載日:2025年06月11日
ささかみアグリセンターは、6月10日、今年2回目の水稲生育調査を行いました。阿賀野市笹神地区では、20年以上前から、生産者の協力を得て調査を実施しています。

営農指導員が今の生育状況を生産者らに正確に伝えることが目的。生産者は調査に参加することで、対象圃場の水持ちや周辺環境、土壌特性、水路の状況などの実態とともに、調査結果を理解しやすくなります。笹神地区で盛んな有機質肥料を用いた栽培方法は慣行栽培と生育が異なるため、市や県の共通情報では正確な情報がつかめません。この調査にともに参加することで、地域の農業者同士の情報交換や意見交換に生かされ、早期に生育状況を共有できる仕組みとなっています。

調査は、同地区の有機栽培や特別栽培のコシヒカリ圃場、最新資材を用いた試験圃場を含む8地点で行っています。今年の調査は5月29日に始まり、約10日間隔で約2か月間にわたります。調査結果は圃場の横に掲示され、施肥や除草、防除、植栽密度などの情報とともに、中干開始時期や幼穂長を提示し、穂肥の散布適期などを地域の生産者が随時確認できます。

小林営農指導員は「生産者が一緒に生育調査を行うことで、土壌や環境の特性を理解し、適切な栽培管理を実現できる。今後もこの取り組みを通じて、ささかみ米のさらなる品質向上に努めていきたい」と意気込みを話しました。
(2025年06月10日時点の情報です)