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西洋梨褐色斑点病対策研修会を開催
掲載日:2025年03月24日
しろね果樹部会は、3月19日、フルーツフラワーしろねで「セイヨウナシ褐色斑点病対策ならびにスピードスプレイヤー(SS)防除基礎研修会」を初めて開催しました。生産者、新潟県園芸研究センター、新潟農業普及指導センター、メーカー、JA職員など約30人が参加しました。

産地の重要課題である褐色斑点病対策として、より効果的な防除方法を実践することを目的に開催した研修会です。普及指導センターは防除の基本的な概念として、病害虫被害は「病害虫の存在、好適環境、作物の弱点」の3つの要因が重なると発生するというリスク管理の考え方をはじめ、病害の伝染経路や薬剤散布のタイミングなど、多角的な対策の考え方を伝えました。
園芸研究センターは、SSは果樹の防除作業に欠かすことの出来ない自走式噴霧機であるが、現状の使用方法では散布の死角が多く、期待通りの防除効果が得られていない懸念を訴えかけ、機種によって異なる性能と、生育段階によって変遷する樹体や園地の状態を考慮しながら、ノズルや吐出圧力、送風量、走行方法などを最適化することの重要性について、実証結果を踏まえて説明しました。

座学に続き、白根農機センターのセンター長が標準ノズルと広角ノズルを付けたSSを使って実演。飛沫の広がり方や到達距離が違うことを参加者が確認しました。

フルーツフラワーしろねの営農指導員は「基礎的な内容の研修会ではあるが、案外、実践できていない部分も多いと思う。褐色斑点病という重要課題に臨んで、初心に帰って念入りに準備を整える機会にして欲しい」と話しました。
参考情報
(2025年03月19日時点の情報です)