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水稲多収性品種「幸の栖」の栽培管理説明会を実施
掲載日:2025年01月21日
1月16日、新潟市南区にある営農経済本店で、「『幸の栖(さちのすみか、登録商標)(品種名:ICS6号)』反省検討会および作付説明会」を開きました。「幸の栖」は、農研機構と住友化学株式会社が共同育成した水稲多収性品種で、管内で栽培に取り組む生産者とアグリセンターの担当者ら18人が参加し、2024年産の実績検討と25年産の栽培ポイントを確認しました。
営農経済担当常務は「昨年は幸の栖に全面的に切り替えての1年目だった。目標から見ると等級、収量ともに満足いく数字ではなかったが、反省検討会をもとに25年度の取り組みをしていただきたい」とあいさつしました。
同社社員が「幸の栖」の品種特徴や生産者の安定経営に向けた価格の考え方、2022年から3年間の取り組み状況、中食・外食市場でさらに拡大の可能性があることを説明しました。また、「幸の栖」はコシヒカリより稈長が短く茎が太いため倒伏しづらいことや、収穫適期が長く刈り遅れても胴割しにくいことを説明。24年産は等級に課題があったことから、25年産の栽培においては、根をしっかり張らせるために作土深15cmを確保すること、適期に精度を高く中干しを実施すること、出穂前後の葉色を維持することで、無理に多収を狙わずに品質重視の肥培管理に重点を置くことを伝えました。
説明を聞いて、2024年に直播で「幸の栖」を栽培した参加者は、直播の場合に推奨する播種量や時期などを質問しました。
2024年は、新潟県内ではJA新潟かがやき以外に、JA北新潟、JAえちご中越、JAえちご上越を含め、約130haで栽培しました。
(2025年01月16日時点の情報です)