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新潟特産「ル レクチエ」販売解禁
掲載日:2025年11月20日
新潟県特産の西洋なし「ル レクチエ」が、20日に販売解禁日(プリムール)を迎えました。同日、新潟市江南区の新潟市中央卸売市場には約5トンが入荷し、同日から県内外の小売店などで販売されました。

「ル レクチエ」は芳醇な香りと濃厚な甘さ、とろけるような食感が特徴です。JA・生産者・JA全農にいがたでは、高品質維持のため販売解禁日を自主的に設定しています。
初競り前にはJA全農にいがたと新潟かがやき、佐渡、えちご中越の3JAの生産者や代表者らが、市場関係者に味や品質をアピールしました。

新潟県果樹振興協会西洋なし部会の志田洋一副部会長は「今年は夏の異常高温や干ばつなどに見舞われ、必死の思いで収穫した。例年と比べて小ぶりで出荷量も下回る見込みだが、糖度が高くジューシーな出来となっている。生産者一同が丹精込めて作った『ル レクチエ』を、皆様の力で多くの消費者に届けてほしい」とアピールしました。JA新潟かがやきの長澤義弘営農経済担当常務理事は「今年も美味しい『ル レクチエ』に仕上がっているので、有利販売をしていただき、産地の維持・発展、そして生産者のために、皆様からご協力いただきたい」と呼び掛けました。

近年は異常気象に加え褐色斑点病が発生し、厳しい栽培環境が続いており、生産者は苦労しています。こうした中、JAや生産者は高品質な「ル レクチエ」の安定出荷を目指し、特に褐色斑点病対策に注力しています。落葉やせん定枝の園外持ち出しなどの防除を徹底しました。
「ル レクチエ」は10月中旬から下旬にかけて収穫し、約40日間の追熟を経て出荷され、12月上旬に最盛期を迎えます。今年の県全体での出荷量は470トンで、例年と比べて約7割の見込みです。

参考情報
(2025年11月20日時点の情報です)