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高温・少雨乗り越え 白根産桃、平均単価過去最高
掲載日:2025年10月30日
しろね果樹部会もも専門部は10月28日、新潟市南区で2025年産桃の出荷反省会を開きました。2025年産の桃は、1kgあたりの平均単価が前年比111%の810円と、過去最高を記録しました。

全国的に干ばつの影響による着色遅延が発生し、出荷ピークがなかったため、桃の需要が高まり、高単価が続きました。着色不良や高温障害の影響で出荷量は前年比84%の416tにとどまり、販売金額は3億3679万円(前年比93%)となりました。
今年の出荷開始は前年より4日遅い7月2日。早生・中生までは干ばつにより小玉傾向でしたが、生産者が実施した灌水や8月からの降雨により大玉傾向となり、どの品種でも高糖度で推移しました。
反省会では、山田信義専門部長が「春先の低温、降雹、7月中旬からの高温や少雨など、桃の栽培には大変苦労した年だった。昨年を上回る高単価となり、生産者の苦労があっての結果だ」と部員をねぎらいました。市場関係者からは、お盆時期の新潟県産出荷が新規取引先の獲得やリピーター増につながったと報告があり、白根産ブランド力の高さが評価されました。
今後も高温傾向が続くと予想されることから、関係機関は高温障害軽減技術や果実袋の温度調査、他県の事例などを紹介しました。
参考情報
(2025年10月28日時点の情報です)