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全国ゆりサミットの産地視察を受け入れ
掲載日:2025年06月30日
「全国ゆりサミットin新潟2025」が6月26日から2日間開催されました。全国のゆり関係者約330人が一堂に会し、産地視察や意見交換を行いました。ゆりの最新情報やその産業諸課題について語り合い、関係者が交流を図ることで、次世代へ続く産業となることを目指して開催しました。

26日は新潟市中央区のホテルで代表者会議や交流会を行い、27日は3コースに分かれ、魚沼方面、村上方面、新潟市内の産地を視察しました。
新潟市内を巡る視察コースには約50人が参加し、同市西区の球根圃場と南区の諏訪間さんの切花圃場を訪問しました。諏訪間さんは、1994年からオリエンタル系ユリの切花栽培を開始し、現在はシベリア系を中心に栽培しています。

視察では、フルーツフラワーしろねの小黒営農指導員が「かがやき切花部会」の概要や歴史を説明しました。また、新潟地域振興局普及課技師の丹野さんが、開花調整のためのLED照射技術と、ミストエースを利用したミスト散水技術(細霧冷房)を新潟県内で導入していることを説明しました。ミスト散水技術は、高温期にハウス内の温度を下げる効果が期待され、昨年から実証実験を始め、今年は昨年に引き続き散水時間や散水量などのデータ収集を行っています。
参加者は諏訪間さんの栽培ハウス内を見学しながら、品種や雑草対策、蒸気消毒などについて積極的に質問し、ミスト散水技術を利用しているハウスにも入り、散水状況を確認しながら、散水の間隔や方法、費用、設置などについて質問しました。

花き生産者と参加した千葉県印旛農業事務所改良普及課の榎本普及指導員は「球根単価が上がるなどマイナス要素が多い情勢の中、サミットでは前向きな話題が多く、刺激を受けた。新潟県では環境制御をしながら栽培に取り組む様子を、直接見ることができて参考になった。真似できるものは積極的に取り入れたい」と意気込みました。
(2025年06月27日時点の情報です)