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専門学校生を対象に果樹産地で研修を開催
掲載日:2025年06月16日
新潟市南区果樹担い手協議会は6月12日、新潟農業・バイオ専門学校の1年生を対象に、産地研修として日本梨の袋がけ体験を行いました。果樹実習を希望する学生を増やし、同区で果樹栽培の後継者を増やすことがねらいです。同校では2年生に進学する際に実習先を決めます。

学生30人の他、同区産業振興課、新潟県農業普及指導センター、JA新潟かがやきしろね果樹部会、JA職員など同協議会のメンバーが参加。2年前から始めた取り組みで、2023年は同校に出向いて授業を行い、昨年は同区で就農した卒業生らとの交流や産地見学を行いましたが、今年はより充実した研修にしたいと体験も取り入れました。

同区産業振興課の職員が、同区の果樹栽培概要と産地研修会の主旨を説明しました。また、同部会青年部大野部長は「果樹のいいところを知って、果樹専攻を希望する人が多くなるように期待している」と話しました。
研修園の園主で同部会遠藤部会長や青年部部員らの指導を受け、学生は自分の名前を書いた果実袋を手に、「幸水」に袋がけを体験しました。また、省力的なジョイント仕立てと昔ながらの四本主枝仕立てを見比べながら、栽培技術の変遷や経済性などを学びました。

青年部部員から学生へ学校生活や将来について質問する場面もあり、県外出身であることに驚く声や、農業に対する価値観や将来設計に感心する声が上がり、互いに良い刺激となりました。

東京都出身で食料農業経営科1年生の寺坂さんは、果樹を専攻するか検討中です。「日本梨が大好きで、研修を楽しみにしていた。収穫が楽しみ」と話し、青年部員が見本として袋がけを実演するとその手際の良さに驚いていました。

8月下旬に、学生らは園地を再び訪れ、自分が袋がけした日本梨を収穫し、同JAの選果場「フルーツフラワーしろね」も見学する予定です。
参考情報
(2025年06月12日時点の情報です)