JA新潟かがやき

新潟市でも園芸がさかんな
白根地区(新潟市南区)。
「買ってくれる人の笑顔が見たいから」。
そこには、たゆまない努力と地の利を使い、
おいしさを求めて生産活動を行っています。

しろね きゅうり王子

きゅうりの出荷量県内最多を誇る白根地区で、令和3年(2020)に誕生した新しいブランドきゅうりです。地域の生産者たちがこだわっているのは、品質を担保するために第三者が選定すること(共選共販)と、朝採りしたきゅうりのみを出荷すること。色つやが良くてみずみずしく、シャキッとした食感と甘味が特長です。特に、春きゅうりは実の柔らかさを楽しむことができます。店頭では、「しろね きゅうり王子」という愛らしいキャラクターが目印です。

きゅうり きゅうり王子

しろねスィート

白根地区ではさまざまな大きさ・品種のトマトが生産されていますが、なかでもミニトマトとミディトマトの出荷量は、新潟県内でトップを誇ります。特に「エコスィート」という品種は糖度が高く、ジューシーでフルーツのよう。食味にこだわって育てたミニトマトは「しろねスィート」という名前を付けて出荷しています。

トマト SWEET

挑戦を止めない
それがしろねの農業です

しろね野菜部会 部会長 岡村 登喜男

昭和30年代から白根地区は「新潟の台所」として、野菜の生産に携わってきました。なかでもきゅうりは歴史が長く、トンネル栽培〜ハウス栽培〜ICT技術を使った栽培と、徐々に進化し、県内一の産地へと成長しています。また、意欲あふれる若手農家が多く、経験とリーダーシップで率いるベテランとのコミュニケーションもさかん。そんな背景から、しろね野菜部会は挑戦する仲間を皆でバックアップするという風土があります。一年一年気候が異なり、絶え間ない変化に対応するのが農業です。長年蓄積されたノウハウと挑戦の合わせ技で、質の高い野菜をお届けしていきます。

きゅうりの花
青トマト

美味しさのひみつは
3つのこだわり!

こだわり1

匠の技と継承!
白根地区できゅうりとトマトのハウス栽培が始まったのは約40年ほど前のこと。県内の他産地より長い栽培歴があります。この間に栽培のノウハウや営農指導ネットワークを蓄積してきた白根地区。きゅうりでは、新潟県の品評会では、6年連続で受賞。また、「しろねTomaQ倶楽部」を結成し、定期的に勉強会を開催。きゅうりとトマトを知り尽くしたベテラン農家が培ってきた「匠の技」を、次世代の農家へ惜しみなく伝えています。

こだわり2

ICTの導入によるスマート農業
日照、温度、水の管理をスマートフォンで。そんなICT技術を白根地区の農家は積極的に導入しています。農業の効率化につなげるだけでなく、若手農家が参入しやすく技術を継承する重要なキーに。これにより、安定した生産と出荷を目指しています。

こだわり3

地域循環型農業への取り組み
白根地区は「しろねポーク」に代表されるように、畜産もさかん。ここで出る排泄物を堆肥化し、化学肥料と堆肥を合わせた肥料に加工して畑で使用しています。使いやすく肥効が安定しているので、食味の良いきゅうり、トマトができるのです。地域資源を有効活用することにより、環境負荷軽減にも取り組んでいます。

きゅうり生産者の声

田辺 稔和さん(左)
しろね野菜部会は若い農家が増えてきていて、とても刺激になっています。新しい農業に挑戦する人もいて、参考になりますね。坂井とも同級生だし、仲間と切磋琢磨しながら品質を高めていきたいです。
坂井 和光さん(右)
しろね野菜部会のきゅうりは歴史があり、スゴ腕のベテラン農家など、師匠とも言える人が身近にいるのが心強いですね。自分たちも先輩方を手本に、品質を追求していきたいです。

トマト生産者の声

諸橋 進也さん(右)
20代は別業種で働いていたのですが、親世代が築いてきたしろねブランドを途絶えさせるわけにはいかないと思って、30代で継承しました。食べた人に「おいしい!」と言ってもらえるトマトづくりを目指しています。
田村 和章さん(中)
しろね野菜部会の品質基準は厳しいですが、ノウハウやブランド力は先輩方が長年かけて築いてきたもの。僕たち若手はその財産を守るだけでなく、底上げしていくという意識でやっています。
三富 泰斗さん(左)
トマト栽培は手間はかかるけれど、作る人によって栽培方法も食味も違うのがおもしろいところです。父の作るトマトは酸味も甘みも強くて個性的。いずれは父を超えるものを作りたいですね。

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