大粒の果肉と果汁あふれる優しい食感、甘い香りが特徴。
全国の数あるいちごの中でもひときわ「柔らかないちご」に分類される
新潟を代表する味覚のひとつです。
かわいらしく整った円錐形と、みずみずしい真っ赤な果肉が、まさしくお姫様のようないちごの「越後姫」。12月下旬~6月頃にかけて流通し、老若男女を問わず県内のご家庭に親しまれています。
部会では基準を満たした、特に糖度の高いものだけを出荷しています。是非ご賞味ください。
「白根(しろね)」とは信濃川と中之口川に囲まれた、新潟市南区を中心とした地域です。
平成10年に地域のいちご農家が集まり「いちご研究会」としてスタート、平成14年に「しろねいちご部会」が誕生しました。甘くて美味しい「越後姫」を作るために栽培方法を工夫し、日々、愛情を込めて生産しています。
部会では月に1回勉強会を行い栽培技術の向上と共有に取り組み、高品質なイチゴを安定的に生産。その実績から第48回日本農業賞新潟県表彰で最優秀賞を受賞しました。
「しろねいちご部会」の越後姫は、ヘタの部分まで甘みがある、まるごと味わえるいちごです。
越後姫の甘さとみずみずしさを楽しむには、そのまま食べるのが一番。
ヘタの方から食べ始め、先端の部分を最後に含むことで、糖度が1番高く、甘い部分が口の中にふんわり残り、いっそう美味しく食べることができます。
「しろねいちご部会」では地面と栽培棚を離した高設栽培を取入れています。
地面と離すことで株に病気が付きにくくなり、柔らかい果肉を傷めない設計です。
肥培管理を行いやすくなるので、成長に必要な水分と栄養が適切に行き渡り、
おいしい越後姫の生産が可能です。
「しろねいちご部会」の自慢はそのおいしさ。出荷の始まる12月~6月まで毎週糖度検査を行い、基準に満たなかった生産者は翌週まで出荷停止するなど、厳しい自主基準を設けています。 いちごの先端だけ測って甘いのはあたりまえ。 「丸しぼり検査」と「光センサー」を使って一粒まるごとをチェックし、糖度10.5度を満たした甘さに自信のある高糖度のいちごのみ「糖度シール」を貼り出荷しています。
光センサー
丸しぼり検査
日照の少ない寒さの厳しい新潟の冬でも育つように育成された「越後姫」。低温の環境下でゆっくりと成長するため、酸味が少ない、独特の甘い果実に育ちます。ビニールハウスのに中は暖房機、光合成促進機が入り、温度、日照量などハウス内の環境をセンサーで計測し、スマートフォンで確認。
生育にふさわしい環境の管理・維持のため常にチェックしています。
月1回、全会員のハウスをまわり、情報交換や勉強会も欠かせません。
モニタリング
指導会
越後姫のやわらかい食感は、他の品種にはない美味しさの特長です。一方で輸送に弱く、傷みやすさが弱点です。デリケートな果肉にわずかでも負担がかからないよう、うす暗い早朝から収穫し、すぐにエチレンガス分解装置のついた冷蔵庫で予冷。鮮度保持を徹底し、一粒ずつていねいにパックづめをして出荷します。